「日本人の方はどうやって現地で現金を入手しているの?」
「ルピアをゲットする方法は両替とキャッシング、あとは何があるの?」
「ジャカルタで一番お得な現金調達方法を教えて!」
ジャカルタ生活をスタートする上で、現金調達方法を確認しておくことは事前準備としてとても重要です。
ジャカルタ市内ではクレジットカード払いができるお店がほとんどですが、空港から市内へいくタクシーの支払い、コンビニでの支払いは現金で支払うことがほとんどです。
キャッシュレス決済の普及が進んでいるインドネシアとはいえ、まだまだ現金が必要な場面はあるのが現状です。
では今回はジャカルタでの現金調達方法を、徹底解説していきますのでチェックしてみてくださいね。
【まず…】インドネシアの通貨を確認しよう
まずインドネシアの通貨ですがインドネシアルピア(Indonesia rupiah)、略してIDRと表記されます。
貨幣価値ですが、インドネシアの一番大きな単位のピンク色のお札100,000IDRが日本円で800円程度です。
ルピアは0が多くインドネシアで生活を始めた当初は慣れないですが、簡単な見方として0を三つ除いた額に8をかけると日本円に近くなるので、そのような形でみるとよいでしょう。
100,000→100→100×8=800円
また、飲食店の価格表ではあらかじめ0が3つ省かれた状態で表記されているところが多いです。
少し変わった表記の例がこちらです。
10=10,000IRP
10K=10,000IRP(1キロ=1000なので0を3つという表記)
1Juta=1,000,000IRP
ジャカルタでの現金(ルピア)調達の方法と手数料を確認しよう
では次にジャカルタでの現金調達方法を確認しておきましょう。知らないと意外と損してるのが「手数料」!
賢く使えばかなり両替コストを抑えられますので、参考にしてみてくださいね。
*横にスクロールできます。
両替方法 | 現金両替 | クレジットカード キャッシング | デビットカード | 現地口座から引き出し (無料) |
手数料 | 0~8% | 約0.15% (繰上返済あり) | 約1.7%事務手数料 +210円ATM利用料金 | 0.82% (日本からの送金手数料) |
10万円の両替手数料 | 0~8000円 | 約1400円 無料にできるカード有 | 1910円 | 827円 |
おすすめ度 | 2.0/5.0 | 5.0/5.0 | 3.0/5.0 | 4.0/5.0 |
*ジャカルタで現金引き出しをする際は1回の取引で日本円で2万円程度しか引き出せませんが、手数料の額をわかりやすくするために10万円で算出しています。
ここからは種別ごとにひとつずつ解説していきますが、ざっくりみるとクレジットカードでの海外キャッシングが一番お得ということがわかります。
また、インドネシアの口座を持っている方は、そこに一定金額入れておけば、海外送金の手数料だけ支払えば、あとは現地で24時間ATM手数料が無料で引き出せるというメリットもあります。
クレジットカードや銀行の種類もたくさんありますので、どの種類のカードを持ったらジャカルタでは一番お得かを合わせて紹介していきますのでチェックしてみてくださいね♪
方法その1:現金両替所で両替する場合
日本人がよく利用する両替所 | 手数料 |
Tri Tunggal(ブロックMプラザ) | 0% |
Empat Delta(グランドインドネシア) | 0.4% |
sari valas(サリナーモール) | 2.2% |
DUA SISI (Plaza スナヤン) *主要モールに入ってる | 0.15% |
空港の両替所 | 5~8% mandiri4.9% BNI銀行4.9% BRI銀行7.5% |
まず短期間ジャカルタに滞在する方であれば、両替所で現金を両替するのもおすすめです。
一方で長期滞在の方は、防犯上日本円を高額持ち込むのは危険なので、あまりおすすめできない方法になります。
では、今回はいつも為替レートがよく、両替手数料が低いと人気の両替所を集めました。それぞれの名前からGoogleMapにリンクしてますので、ぜひチェックしてみてください。
両替手数料が0%の場所もあり、滞在施設から近ければ、交通費なども加味してもかなりコスパがいいですね。
一番レートが悪く、手数料が多く取られてしまうのはやはり空港での両替です。空港の両替所は仕方なく利用する場合を除いて、利用するのは避けたほうが賢明ですね。
方法その2:ATMクレジットカードの海外キャッシング
*横にスクロールできます。
カードの種類 | ATM利用手数料 | 金利 |
アコムAC マスターカード | 無料 | 年率3.0%〜18.0% (繰り上げ決済にすると0% ) |
楽天カード | 1万円以下110円 1万円以上220円 | 年率18.0% (繰り上げ決済にすると安くなる) |
ANA Suica 一体型カード | 1万円以下110円 1万円以上220円 | 年率18.0% (繰り上げ決済にすると安くなる) |
クレジットカードを使って海外キャシング機能で現金を引き出す方法です。
キャッシングなので、いわゆる「借金」になります。海外キャッシングの場合は通常であれば、利用した額に締め日までの期間の金利が付与されて、引き落とし日に引き落とされます。
ただしこの締め日を待たずして、早めにカード会社に返済する「繰り上げ返済」を行うとアコムACカードでは金利は0%になり、実質無料で現金の引き出しができます。
当サイトでマイルがたまるクレジットカードとしておすすめしている楽天カード、ANAのカードに関してもこの「繰り上げ返済」を使えば0%とまではいきませんが、通常かかる手数料よりもコストを抑えて現金引き出しが可能になります。
今回は一番お得なアコムAC マスターカードを用いて説明していきます。
アコムAC マスターカードのスペック概要
年会費無料で使える上、審査時間は最短30分、最短即日発行という特徴もあり、お急ぎの方にもおすすめのカードです。ジャカルタの現金引き出しでも大活躍してくれるカード!
発行手数料・年会費 | キャッシング限度額 | キャッシング年率 |
---|---|---|
無料 | 800万円 | 100万円未満7.7%~18.0% 100万円以上3~15% |
海外旅行保険 | 締め日 | 支払い |
なし | 毎月20日〆 | 翌月6日払いまたは 35日ごとの支払(選択可) |
このように年会費無料で発行ができるので、1枚持っておいて損はないカードです。
これから説明するキャッシングの面ではメリットが大きいですが、海外旅行保険の付帯がないので、海外保険の付帯のある楽天カードなどもやはり一緒に持っていくと安心です。
ジャカルタで海外キャッシングで手数料を無料にする方法とは?
ではここからはアコムACマスターカードで海外キャッシング手数料を無料にする方法を紹介していきます。
その方法はいたってシンプル!海外キャッシングした後にすぐにインターネット返済(ペイジー)で一括返済することで、実質手数料無料で外国通貨に両替することが可能になります。
Pay-easy(ペイジー)での支払い方法は?
当日中の返済にはインターネット返済(ペイジー)を利用すれば、ジャカルタにいても返済が可能です。
インターネットにつながれば、24時間いつでも手数料が無料で振り込みができるので、使用した当日に繰り上げ返済することで、手数料やキャッシングの利息が一切つくことなくルピアを手にすることができます。
以上がクレジットカードのキャッシングで手数料を無料にする方法です。
とてもお得なので、日本出国前にペイジーとアコムACマスターカードは用意しておきましょう。
方法その3:ATMデビットカードで引き出す場合
カード | ATM利用手数料 | 海外事務手数料 | 2万円引き出し時の手数料 |
楽天デビットカード | 無料 | 3.08% | 616円 |
ソニー銀行 | 220円 | 1.79% | 578円 |
SMBCデビット | 110円 | 3.05% | 720円 |
ゆうちょデビット | 55円 | 4% | 855円 |
現金引き出しとしてあまりおすすめできないのが、ATMデビットカードでの引き出しです。
このようにジャカルタでの引き出し上限MAX2万円で引き出したと仮定すると、手数料がこれだけかかってきます。
仮に10回の引き出しの手数料を考えて、今見えている手数料に0一個くっつけてみてみます。
一番安いソニー銀行の手数料でさえも10回引き出すと5780円かかってくるので、トータルでみると大きな損になります。
デビットカードのメリットとしては、使ったら即引き落としがかかるので使いすぎを防止できるところですよね。
また、日本のATMでは引き出し手数料がかからないなどのメリットはありますが、ジャカルタでデビットカードを使って引き出しするのはなんのメリットもないということがわかります。
方法その4:日本の口座から現地の口座に入金し引き出す場合
最後に紹介するのは、KITAS(一時在留資格)がおりたらインドネシアで口座開設するのもおすすめです。
現地採用の方はルピアでの給与支払いになりますが、駐在員は日本円での支払いになりますよね。
ですのでインドネシアの口座を作って、日本の口座から送金する形でお金を入れると、出金手数料をおさえて現地のATMでルピアの引き出しが可能になります。
その際にトランスファーワイズというサイトを使うと、海外送金のコストも抑えられてお得です!メリットをあげるとするとこちらです。
海外送金は手数料が高い、着金ができないこともあると思う方も多いですが、私はいつもこのトランスファーワイズを使って送金しています。
日本の口座からインドネシア口座への送金手数料は10万円でたったの827円。参考までに三菱東京UFJでの海外送金(他行)の手数料は、一番安いインターネットバンキングを利用したとしても3,000円かかります。
ですのでトランスファーワイズがいかに安いのかがわかりますよね。1ヶ月に1回10万円程度を移動させておけば、ジャカルタ市内のATMで自由に引き出しができる上に、出金手数料がかからない。
着金が3日前後と早く海外手数料も抑えられるので、この方法を検討されている方は一度トランスファーワイズの公式サイトで詳しい情報をチェックしておくといいです。
以上が私が調べた、ジャカルタで現金を入手する方法です!
一番お得なのは、アコムACマスターカードでの引き出しということがわかりました。
いちいち現金を引き出してすぐに、振り込みしないといけないのは正直面倒ですが、チリは積もれば山となる。小さな手数料も何度も使う内に、一回居酒屋にいけちゃうくらいの金額にすぐになってしまいます。
無駄な損失を抑えて、お得に海外生活を過ごしましょう。
1週間の生活でどのくらい費用がかかる?
さてジャカルタ生活ですがどのくらいのお金を使うのか気になるところですよね。
だいたいの費用がわかれば、お金を引き出す際にも役立つので、参考までに1週間あたりの私の生活費を紹介していきます。
食費(昼夜のみ) | 900.000 |
交通費(タクシー) | 280.000 |
娯楽費(ジムやバスケ) | 300.000 |
通信費(1週間換算) | 50.000 |
合計 1.530.000IRP=(11,480円) |
最低でもこのくらいという結果になりました。
今回は変動費のみいくらかかるかを計算したかったので、家賃などの固定費は省いて計算しています。
家賃の相場は他の記事で紹介していますのでそちらを参考にしてください。
シャンプーなど雑貨購入することもあるので、もう少し増える週もありますが、だいたいはこのくらいの費用があれば、1週間は健康に生きることができます。3食きっちり食べる人はもう少しかかりますね。
もしも全部現金払いにするのであれば、1週間に1回ATMで2万円分程度を引き出しすれば余裕で生活はできるといえます。
ジャカルタの住まい探しに役立つ情報をまとめて紹介。ジャカルタのアパートやコス、一軒家など物件の種類や、物件選びのポイント、日本語対応してくれる仲介業者を一気に紹介しています。初めてのジャカルタ出向で不安な物件探しに役立つ情報をまとています。
【写真解説】ジャカルタのATMの使い方
- 手持ちのカードが使えるATMかを確認!
- カードを入れて暗証番号を入れる!
- ENGISHを選択!
- 欲しい金額を入力!
- 「WITHDROW」を選択!
- カード・明細・現金をとる!
では今回紹介した、一番お得な現金入手方法のクレジットカードのキャッシングで現金引き出し方を、実際のATMの写真を使いながら説明していきます。
ジャカルタのATMは日本語表記がされないので、英語のガイダンスに従って引き出しします。慣れないうちは緊張しますが、慣れてしまえば超簡単なので、やり方を抑えていきましょう。
手持ちのカードが使えるATMかを確認!
ATMにはカードの銘柄やこのようにカードの裏にこのマークが表記されています。
マークがあるATMは使えます。とはいえ、ほとんどのATMが使えるので安心してください。
ATMを決めたら、RP100.000-と書いてある青いシールに注目しましょう。
RP50.000-と記載されているATMと、写真のように表記されているATMがあります。
これは引き出しの際にどのお札で引き出せるのか示したものになります。
RP2.000.000を引き出す際にはこのような形でお金が出てきます。
RP100.000のATM→20枚の100.000のお札
RP50.000- のATM→40枚の50.000のお札
どちらが良いかは、自己判断ですが40枚もお札がくると財布は閉じなくなるのでご注意を!
カードを入れて暗証番号を入れる!
ではカードを入れたら、暗証番号を入力します。
間違え内容に入力して、ENTERの矢印の先のボタンを押します。
ENGLISHを選択!
次に言語の選択画面にうつります。
「ENGLISH」を選択しましょう。
欲しい金額を入力!
欲しい金額を入力しますが、これ以上の金額が欲しい場合は「OTHER AMOUNT」を選択しましょう。
「CORRECT」を選択!
この画面で欲しい金額を入力して、OKであれば「CORRECT」を押します。
「SAVING」を選択!
最後に「SAVING」を選択すれば終了です!
キャッシングの場合もCREDIT CARDではなくSAVINGですので気をつけましょう。
取引が終了し、明細・カード・現金を手早く抜き取りお財布に入れましょう。
カードは抜き取らずに放置してしまうと、ATMの中に格納されてしまうので焦らず落ち着いて手早く取ることを意識しましょう。
【Q &A】海外ATMでお金が引き出せない理由は?
ジャカルタに来てから、ATMでお金が引き出せないことが何度かありました。
その時の失敗を踏まえてその理由を書いておきます。もしもあなたもATMでお金が引き出せないことが発生したら、一度確認しておいてください。
- 海外キャッシング機能のないAMEXカードで引き出そうとしていた。
- 海外キャッシング利用可能にしていなかった。(ANA Suicaカード )
- カードの磁気がダメになっていた。
- 暗証番号が違っていた。
初めてジャカルタを訪れた時はこんな感じで、何も調べずに行ったために現金を引き出す手段がなくなり、現金難民になってしまいました。
手持ちのカードが海外キャッシングができるかどうかは、出国前に最低限確認しておいたほうがいいですね。
現金を持ち歩く際に注意しておくべきこと3つ
- お財布の中身を現地人に見られないようにする!
- 現金引き出しの際はセキュリティがいるATMをなるべく選ぶ!
- タクシーのドライバーはお釣りがないことがある!
ジャカルタ生活で多額の現金を持つことはあまりおすすめしません。なぜなら、金銭目当ての強盗なども少なからず発生しているからです。
まとめてお金を下ろすこともあると思いますが、危険を避けるためにはなるべく現地の人にはお財布の中身を見られないようにして現金を支払うべきだといえます。
また支払いの際に注意すべき点としては、一番大きな貨幣100.000RPを出してもタクシードライバーや小さなコンビニではお釣りがないケースもあります。
そういった際は、ドライバーが持っている分だけしかお釣りが返ないことがほとんど。いい人にあたあると、近くのコンビニで両替してきてくれます。
ですので、タクシーに乗る際は小さな単位のお金も多少は用意してから乗車するよう気をつけましょう。
まとめ
では今回はジャカルタで日本円をルピアにする際の方法を徹底解説してきました。
駐在期間は短くても1年の企業が多いです。キャッシュレス決済が進んでいるジャカルタでも、現金が必要になる場面はまだまだあります。
何も知らないで使っていると、手数料ですごく損をすることになるということが、今回この記事を書いている中でもよくわかりました。
せっかく自分の身を粉にして働いたお金を無駄な手数料に持っていかれるのは、惜しいです。事前に準備をして、ジャカルタ生活をよりお得に充実させましょう!